DSCと回転レオメトリー：相補的な2つの技術

示差走査熱量測定（DSC）は、品質管理に最も頻繁に使用される熱分析法の一つです。特に、ガラス転移、融解、結晶から結晶への転移などの材料特性に関する広範な情報が得られること、また、簡単かつ迅速に使用できることから、高い人気を誇っています。

ポリマーのDSC測定では、2回の加熱測定と、その間に制御された速度で試料を冷却する測定からなる3回の測定を行う必要があります。それぞれの測定曲線から、試料に関する異なる知見や情報が得られます。2つの材料の2回目の加熱曲線が類似していれば、品質管理はそれが同じ材料であると結論づけるでしょう。しかし、Kinexus回転レオメータを使用した追加試験によって、これらの材料は分子量が異なることがわかります。

PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)は、高温での高性能用途に使用されますが、その優れた特性の組み合わせにより、医療分野でもますます確立されつつあります。