Glossary

Solid-Gas Reactions
気相-固相 反応 

反応性固体が反応性気体の流入にさらされることによって起こる不均一な固相反応のことを言います。典型的な例として、金属の収着や腐食があげられます。 

気相 - 固相反応は熱重量測定(TGA)、示差走査熱量測定(DSC)、発生ガス分析(EGA)などの技法を用いて調べることができます。

下の図は、温度を43℃に保った状態で酸化カルシウム(CaO、石灰)に対しPulseTA®®を用いて複数回定量的に二酸化炭素(CO2)を導入する試験をおこなったグラフです。毎回の流量は 250 μl です。ガスが流入するたびに固体のCaOと反応性ガスのCO2が反応し、試料質量が段階的に増加することが確認できます。しかし、ガスの流入が連続すると次のステップとの高低差は小さくなっていきます。この反応はTGAシグナルの平衡状態を達成するまで継続すると考えられます。また同時に下のグラフにあらわされた質量(MS)シグナルでは m/z 44(CO2由来)のピーク面積を評価できます。CaOの変換が減少するとピーク面積が大きくなり、CO2の飽和度が高くなるとパルスガスの消費量が少なくなります。

酸化カルシウム(CaO、石灰)のCO2ガス定量導入測定試験(PulseTA®®を使用、温度: 43℃)

ご質問はございませんか?

当社の専門家が喜んでお手伝いいたします。

お問い合わせ

お客様の測定に適した製品