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Stress Relaxation (Rheology)
応力緩和 (レオロジー)

応力緩和は理論上ではシンプルに説明できますが、レオロジー試験のなかでは理想的な条件下で実施するのがかなり難しい現象のひとつです。 

この試験は試料に与えたひずみ (変位) を急に変化させたあとの応力緩和を測定するように設計されています。粘性のみを示す試料であれば瞬時に緩和しますが、弾性をもつ試料の場合は一定応力が連続的に与えられてある時間にわたり位置が保持されたうえで、時間の経過とともに緩和がゼロに向かいます。一般の粘弾性試料であれば、そのレオロジー的構造に応じて、極端な粘性と弾性の中間領域にあたる緩和挙動を示します。

現実には「与えられたひずみの急な変化」は起きがたいため、レオロジー試験で急速な緩和を示す試料について、多くの場合は結果の解釈に注意が必要になります。こうしたことから粘弾性特性は振動タイプの試験で測定するのが一般的です(レオロジー分野では学術的な応力緩和測定が技術相関の観点から注目されています)。

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