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Specific Heat Capacity (cp)
比熱容量(Cp 

 比熱容量(Cp)とは 

熱容量は物質に固有の物理量であり、供給される熱量をその結果生じる温度上昇で除すことで決定されます。比熱容量は単位質量に対する熱容量です。

比熱容量は次の式であらわされます。

つまり比熱容量とは、質量1gの物質の温度を1℃上昇させるのに必要な熱量のことです。

DSCによる比熱容量(Cp)測定 

式から次が導かれます。

m = 試料質量

cp= 比熱容量

HR= 昇温速度

DSC 装置(DSC 204 F1 、DSC 404 F1 など)を使用して比熱容量を測定する場合は、ベースライン測定、基準物質測定(サファイア)、試料測定の 3 回の測定を実施します(DIN 51 007、ASTM E 1269、比率法などに準拠)。

比熱容量の参照用基準物質試料としてサファイアを使用し感度を校正します。

LFAによる比熱容量(Cp)測定

比熱容量は熱物性値であり、SI単位にはジュール毎キログラム毎ケルビン[J/( kg・K)]を用います。ここから物質が熱エネルギーを蓄える能力が定義されます。

比熱容量は示差走査熱量測定(DSC)などで測定できますが、レーザーフラッシュ法(LFA)で求めることもできます。LFA測定を実行する前には、比熱容量が既知の基準物質を用いてシステムを校正します。寸法、プログラム温度、グラファイトコーティングなど、試料と基準物質の条件を同一に揃えます。
 

NETZSCH装置専用の解析ソフトウェアProteus®® Analysisでは未知の固体試料のLFA測定結果から、熱拡散率と熱伝導率とともに比熱容量の温度依存性を算出します。オートサンプラー(自動試料容器交換システム)と超高速加熱炉(プレートタイプ/ミニタイプ)を備えたLFA装置(LFA467 / LFA467HT)を使用すると、最大16試料を広範な温度帯で数時間以内に測定できます。

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