
接着剤とシール材
接着剤システムおよびシール材は、今日の多くの主要産業における新製品や革新的な製品の開発において重要な役割を担っています。
その用途は非常に幅広く、電子機器向けのUV硬化システムから、建築分野で使用される粘着テープ、包装用途のホットメルト接着剤まで、多岐にわたります。
そのため、接着剤を目的に応じて適切に設計・評価するうえで、レオロジーは非常に重要なツールとなります。接着剤やシール材が塗布時および最終使用時に期待通りの性能を発揮するためには、配合設計者が製品の流動特性や固化特性を適切に制御する必要があります。
開発者にとっての大きな課題は、接着剤やシール材が製造工程、塗布工程、さらには使用環境において、それぞれ異なる流動特性を求められることです。
求められる流動特性の例として、以下が挙げられます。:
- 塗布・吐出特性(コテ塗り、刷毛塗り、押出し塗布など)
- 表面上での流動性および濡れ性
- 表面の凹凸、細孔、狭い接合部への浸透性(基材内部への過剰な浸透やにじみの抑制)
- 界面での拡散挙動
- 固化、硬化、およびUV硬化挙動
- 内部応力および外部から加わる応力に対する耐性(せん断強度、タック性、剥離強度など)
材料特性におけるタック(粘着性)とは、材料表面の「くっつきやすさ」を表す特性です。これは、接触する二つの材料間に働く接着力(Adhesion)や、二つの基材間を橋渡しする材料内部の凝集力(Cohesion)によって生じます。
テープやラベルなどの感圧接着剤(Pressure Sensitive Adhesives:PSA)では、タック性とは「わずかな圧力と短時間の接触によって被着体と接着できる能力」を指し、製品性能を左右する重要な特性です。
一方で、すべての用途においてタック性が望ましいわけではありません。例えば、骨セメントのような医療用途では、作業時に手袋や塗布器具へ付着しないよう、タック性がない(タックフリーである)ことが求められます。これにより、使用者は材料を容易に成形・塗布することができます。
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