
25.03.2020 by Milena Riedl
ドイツで開催された接着技術会議からの洞察
第20回目となる「接着剤接合技術の共同研究」コロキウムがヴュルツブルク(ドイツ)で開催された。230名の参加者が、それぞれの研究成果や新たな開発、課題について議論した。初日に行われた多くの興味深く有益なプレゼンテーションから、未来への道を指し示す4つのトレンドが明らかになった。
今回で20回目となる「接着接合技術の共同研究」コロキウムが、デケマ社(Dechema e.V.)と接着接合技術共同委員会(Joint Committee Adhesive Bonding Technology)の主催により、ヴュルツブルク(ドイツ)で開催された。今年は、著名な企業や研究機関から230人が参加し、研究成果や新たな開発、課題について議論した。共同開発したロードマップに基づき、製造工程の改善、経年劣化の予測、動的応力下での挙動、シミュレーションモデルや手法の検証などをテーマとする現在のプロジェクトが発表された。 接着剤市場は、ドイツでは非常にlarge 、重要な市場である。世界的に見ると、接着剤は世界中で約1400万トン消費されており、最も重要な産業は輸送、包装、エレクトロニクス、建設分野である。 多くの興味深く有益なプレゼンテーションから、次のような傾向が見られた:
- バイオベース接着剤は、接着剤市場が従来のプラスチック加工よりも価格主導型ではないこと、また、必要な生産量(medium )を再生可能な原材料でまかなえることから、引き続き注目されている(出典:フラウンホーファーIFAM)。
- CO2バランスにとって、接着剤の層厚は非常に重要な変数である。たとえエポキシやポリウレタンなどの接着剤の生産と加工がlarge GWP(温室効果温暖化係数)を持つとしても、層厚が低ければ、個々の用途におけるGWPは非常に低くなる(出典:tff、カッセル大学)。
- マルチマテリアル設計はますます一般的になってきており、例えばCFRPは製造コストが高いため、適材適所で使用するハイブリッド化コンセプトが採用されている(出典:LWF、パーダーボルン大学)。
- プレコート接着剤や接着テープは、再現可能な塗布が容易に確保できるため、ますます需要が高まり、開発されている(出典:さまざまなメーカーや研究機関)。
- ハイブリッド材料間の接着継手設計のためのモデルは、すでに数回にわたって検証され、適用されている。 この研究に続いて、動的負荷や衝撃負荷における耐用年数の予測は、モデリングだけでなく、特性値を決定するための測定技術においても大きな進歩を遂げている。