
アスファルト・舗装材料
動的せん断レオメーター(DSR)によるレオロジー評価は、アスファルトバインダーの経時変化、荷重条件、および気候条件に対する挙動を分類・評価するための標準的な手法です。
現在でも粘度(Viscosity)や針入度(Penetration)によるグレード評価が用いられることがありますが、DSRによる評価では、アスファルトの性能特性や用途適性に関するより幅広い情報を得ることができます。
これは特に、わだち掘れ(ラッティング)、経年劣化、温度ひび割れ、疲労ひび割れを抑制するために弾性特性を付与した改質アスファルトバインダーの評価において重要です。
品質管理(QC)試験
Kinexus Prime DSRシリーズ は、石油精製会社、アスファルトメーカー、添加剤サプライヤー、施工会社、さらには国や地方自治体の道路管理機関など、幅広い分野で使用されています。
Kinexus DSRは、さまざまなアスファルト特性を迅速かつ容易に測定することができます。
主な評価項目には以下が含まれます。
- ASTM、AASHTO、ENなどの各種規格に準拠したアスファルトグレード評価
- Superpave™規格に基づくPGグレード判定
- 品質保証・品質管理(QA/QC)のための適合判定
- 工程管理の高度化を実現するTrue Grade解析
- 製品特性を総合的に評価するマスターカーブ作成
- バインダーおよびアスファルト混合物のラッティング特性を評価する累積ひずみ解析
品質管理用途では、インテリジェントなソフトウェア機能により、合否判定、レポート作成、規格外材料に対するエスカレーション判断などを自動化し、品質管理業務の効率化を支援します。
アスファルトバインダーの研究開発
Kinexus Prime DSRシリーズは高い汎用性を備えており、配合設計、材料間相互作用の解析、ブレンド条件の最適化、改質材の効果評価などに活用できます。
ソフトウェアには以下のような試験機能も搭載されています。
- クリープおよび回復コンプライアンス試験
- ゼロせん断粘度測定
- 混合温度および締固め温度の評価
さらに、以下のような研究開発用途にも対応しています。
- エマルション塗膜の流動挙動を評価する降伏応力測定
- 垂れ(Sag)の低減
- 塗膜厚さの最適化
- レベリング性の向上
- 混合・締固め特性の改善
また、DSRは以下のようなバインダー特性の研究にも利用できます。
- バインダー強度
- 応力緩和時間(Relaxation Time)
- 遅延時間(Retardation Time)
- 熱応力蓄積挙動
- 熱膨張・熱収縮係数
- タックコートやアスファルトエマルションのスプレー施工性能予測のための粘度プロファイル評価
さらに、rSpaceソフトウェア では測定シーケンスを自由に作成・カスタマイズできるため、研究開発における高度な材料解析を柔軟に実施できます。
屋根材(ルーフィング)用途
Kinexus Prime DSRは、屋根材用アスファルトの評価においても有効な試験ソリューションを提供します。
DSRによる測定結果は、屋根材用途で一般的に実施される各種アスファルト試験と相関性を持たせることが可能です。
例えば、以下の試験を自動化できます。
- 軟化点測定
- 針入度測定
- 粘度測定
また、バインダー選定や加工条件の最適化に必要な温度依存性評価も実施可能です。各配合に応じて測定メソッドや解析手法をカスタマイズし、合否判定基準を設定することもできます。
さらに、柔軟に設定可能な試験メソッドにより、
- 粘着性(タック性)の評価
- 剥離挙動の評価
- 垂れ(Sag)の予測
なども行うことができます。
お客様のニーズに合ったレオメーターは?
Kinexus Prime DSR+ シリーズ
生産に特化したDSR-IIIから研究向けのDSR+まで、お客様のニーズに合った動的せん断レオメーター(DSR)をご用意しています。クラムラバーキットやコアスライス試験用固形分フィクスチャなどのオプションもご用意しており、お客様のバインダー性能にお答えします。




