AIベースのポリマー分析の向上に貢献します。標準化された DSC データを共有し、Proteus Now Quantify を使用してリサイクル品のより正確で信頼性の高い結果を得ることができます。

28.04.2026 by Aileen Sammler

DSCデータから業界のインテリジェンスへ:DSCデータはいかにしてスケーラブルなポリマーリサイクルを可能にするか?

AIベースのポリマー分析の向上に貢献します。標準化された DSC データを共有し、Proteus® Now Quantify を使用してリサイクル品のより正確で信頼性の高い結果を得ることができます。

なぜリサイクル材の分析は今もなお難しいのか

ポリマーやリサイクル材、複合材料を扱っている方なら、誰もが同じ根本的な問いに直面するでしょう。

「この材料の中身は実際のところ何なのか?」

リサイクル材は定義された単一の材料ではありません。さまざまなポリマー、添加剤、未知の不純物、さらには劣化生成物が混在する動的な混合物です。同じロットは一つとして存在しません。

その結果:

  • 加工挙動が不安定になる
  • 材料特性にばらつきが生じる
  • 製品品質のリスクが高まる


それにもかかわらず、多くの意思決定はいまだにMFIやFT-IRといった間接的で定性的な指標に基づいています。

これらは迅速でしょうか?
👉はい。

しかし組成分析として信頼できるでしょうか?
👉いいえ。

ここでNETZSCHの出番です。

推測や経験から、データに基づく洞察へ

まさにこのギャップを埋めるために開発されたのが、NETZSCHのProteus®® Now Quantifyです。

Proteus® Now Quantifyは、DSCデータから材料組成に関するインサイトを自動的に導き出します。

教師あり機械学習を活用し、DSCサーモグラムとポリマー組成の関係をモデル化。さらに高度なデータ処理パイプラインにより、信号のキャリブレーションや前処理を行い、転移温度、ピーク形状、エンタルピーといった特徴量を抽出します。これらをもとに、複雑な多成分系であっても定量的な解析結果へと変換します。

本記事では、以下のポイントをご紹介します:

  • Proteus® NowQuantifyの仕組み
  • 標準化された測定条件が重要である理由
  • あなたのデータが、あなた自身の材料だけでなく、コミュニティ全体の解析精度向上にどのように貢献できるか
NETZSCH DSC 300Caliris ポリマー DSC データ解析用 Quantify ソフトウェアロゴ付き熱分析装置。
図: NETZSCH DSC 300Caliris 分析装置とQuantifyロゴ

測定から結果までの3つのステップ

ワークフローはとてもシンプルです:

  1. DSC測定を実施
  2. データをQuantifyにアップロード
  3. 数秒で結果を取得
     

Proteus®® Now Quantifyで得られるもの

推測ではなく、明確な答えを:

  • リサイクル材の組成を定量的に把握
  • 目標配合からのズレや異物混入を検出
  • すべての結果に信頼度スコアを付与

無料トライアルのご案内

Proteus®® Now Quantifyの機能を、フルアクセスの無料トライアルでぜひご体験ください。:

DSCサーモグラムのエクスポートメニューを開き、熱分析データをNETZSCH Proteus Now Quantify ソフトウェアに転送している様子を示す。
スクリーンショットQuantifyソフトウェアへのDSCデータのエクスポート

モデルの性能は、データの質に依存する — そして、その鍵を握るのはあなたです

どれほど優れたAIモデルであっても、学習データの質を超えることはできません。リサイクル材は本質的に複雑で多様です。

単一のデータセットで、次のすべてを網羅することはできません:

  • 異なる業界
  • 多様な廃棄物ストリーム
  • さまざまな配合
  • 多様な汚染・混入パターン
  • そして、モデルは「見たことのないもの」を正しく推定することはできません。

つまり、精度はアルゴリズムだけで決まるものではなく、
その背後にあるデータによっても左右されるのです。

なぜあなたのデータが重要なのか

Proteus®® Now Quantifyの精度向上のため、現在もトレーニングデータの拡充を進めています。

その中で、あなたのデータが重要な役割を果たします。現在、特に以下のような高品質な参照データを求めています:

  • 実際の工業用コンパウンド
  • 現実的な混入・汚染シナリオ
  • 標準化されたDSC測定データ

これらのデータにより、熱分析信号と材料組成の関係性をより正確に学習でき、
特に複雑な多成分系での解析精度向上につながります。

データ活用の鍵は「標準化」すること

本システムが正しく機能するためには、データの比較可能性が不可欠です。
DSCの測定条件がわずかに異なるだけでも、ピーク形状やエンタルピー、結晶化挙動に影響が生じます。

※結晶化:結晶の形成・成長に伴い材料が固化する過程で、結晶化熱が放出される現象

標準化されていないデータでは、材料差なのか測定ノイズなのかをモデルが判別できません。そのため、Quantifyでは以下の測定条件を推奨しています:

  • 試料質量:10 ± 1 mg
  • 昇温/降温速度:10 K/min
  • 雰囲気:窒素
  • 規定の容器および校正条件

こんな方におすすめです

リサイクル&コンパウンド、品質管理、研究開発、資材購買などの分野に携わる方に特に適しています。

対象材料の例:

  • ポリオレフィン系(PP、PEブレンド)
  • PET系材料
  • PA系材料
  • エンジニアリングプラスチック
  • 自動車用途材料

必要なデータとは?

以下の条件を満たすデータを募集しています:

  • コンパウンド材料(ドライブレンド不可)
  • 実用的な工業配合
  • 標準化されたDSC測定データ

※データは匿名化可能です。必要なのは材料分類と組成情報のみです。

参加方法

始めるのは簡単です:

  1. 弊社Webサイト掲載の測定ガイドラインを確認
  2. DSCデータを準備
  3. データセットを共有
  4. その後、担当チームより直接ご連絡いたします。

    詳細は弊社ウェブサイトをご覧ください:
small 、プラスチックのリサイクルと材料分析を目的としたグリーン・ポリマー・ペレットを持つ手。

Quantifyを使い始めて、進化に貢献しませんか

Proteus®® Now Quantifyはすでに、高速かつ信頼性の高いポリマー分析を実現しています。
しかし、その真価はデータが増えるほどに発揮されます。

変動の大きい材料や未知の材料を扱っている方ほど、モデルの精度向上の恩恵を直接受けることができます。

これは単なるデータ共有ではありません。
業界全体で活用できる「材料インテリジェンス基盤」を共に築いていく取り組みです。

次のステップ:

Composites World掲載記事

2026年4月に雑誌「Composites World」に掲載された最新記事はこちら:

あわせてご覧ください:

Proteus®® Now QuantifyとDSC 300 Caliris®®によるAIポリマー定量解析(5分で解説)

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本講演では、Dr. Natalie Rudolphが、NETZSCHのクラウド型AIソフトウェア「Proteus®® Now Quantify」を紹介します。
単一のDSC測定からポリマーブレンドの組成を自動的に定量化し、主観的な解釈を排除するとともに、数秒で結果を提供します。
また本セッションでは、以下のような最新のDSCハードウェア機能についても紹介します:
 
DSCカメラ機能揮発性・吸湿性試料に対応した自動るつぼ穿孔機能エネルギーおよびガス消費を削減するEcoモード
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