熱拡散率の定義
熱拡散率(a、単位はmm2/s)は、不安定な熱電導を特性づける材料固有の特性です。この値は、材料がどれほど速く温度変化に反応するかを表わします。
冷却過程を予測、あるいは温度領域をシミュレーションするには、熱拡散率を知ることが必要で、不安定な熱電導のフーリエ微分方程式を解くには必須の値です。
いくつかの選択された材料の熱伝導率と熱拡散率を、表1に示します。
出典: www.chemie.de/lexikon
さらに多くの材料の熱伝導率に関する情報は、“Thermal Properties of Elements(元素の熱特性)"、 "Thermal Properties of Ceramics(セラミックスの熱特性)"や "Thermal Properties of Polymers(ポリマーの熱特性)” ポスターで見つけることができます。
ポスター
材料の製造工程において、その材料の熱物性値を知ることは、非常に重要です。 一目で材料の熱物性値が探せる当社のポスターをご覧ください!
材料 | 熱伝導率 W/(m•K) | 熱拡散率 mm2/s |
---|---|---|
アルミニウム | 237 | 98.8 |
鉄鋼 | 81 | 22.8 |
銅 | 399 | 117 |
溶融シリカ | 1.40 | 0.87 |
石膏 | 0.51 | 0.47 |
ポリエチレン | 0.35 | 0.15 |
大理石 | 2.8 | 1.35 |
表 1: 様々な材料の熱電導率と熱拡散率