製薬

新規物質の物理化学的特性は、プレフォーミュレーション試験やフォーミュレーション試験と密接に関係しています。示差走査熱量計（Differential Scanning Calorimetry (DSC)）は、APIや賦形剤の同定、ガラス転移点(glass transition)や融点(melting)の測定に使用されます。APIが多形性(polymorphism)を示す場合、DSCは物質の結晶多型を測定することができます。最後に、共晶の純度(eutectic purity)に関する情報も得られます。

熱安定性と酸化安定性は、熱重量分析（Thermogravimetric Analysis (TGA)）により調査されます。

どちらの方法も、医薬品と異なる賦形剤および/または包装材との相互作用compatibilityを確認するために使用でき、それらの適合性に関する最初の情報を提供します。

Rheometry レオメーターは、例えば、スプレーや注射液の適切な流動特性や、分散液の保存可能期間の推定に重要な情報を提供します

熱分析は、実験室から生産現場へのスケールアップをサポートします。DSC とTGAは、プロセスに起因する変態を示唆することにより、プロセスパラメーターの決定と最適化に役立ちます。

さらに、NETZSCHは連続式およびバッチ式ミキシング、湿式および乾式微粉砕、高圧ホモジナイザー(https://www.NETZSCH-grinding.com/en/pharma-cosmetics).のためのソリューションを提供しています。

プロセスの安全性に関しては、DSC  と ARC^® (Accelerating Rate Calorimetry (ARC) - 暴走反応熱量測定The method describing isothermal and adiabatic test procedures used to detect thermally exothermic decomposition reactions.Accelerating Rate Calorimetry) 装置が、しばしば Kinetic Neo と Thermal Simulation  ソフトウェアパッケージと組み合わされて、化学的危険性の特定と最悪のケースシナリオのシミュレーションを行うことが可能です。 

品質管理は、製品化された医薬品の有効性、安全性、品質を保証するものです。品質管理は、原料（有効成分や賦形剤）、ドラッグデリバリーシステム、およびブリスターやボトルなどの一次包装に関係します。

DSCとTGAは、材料が製造中にその特性を変化させていないか、または保管や輸送中にその特性が変化する恐れがないか（吸水、多形の変化、非晶質/結晶相など）をチェックします。レオメーターRheometryは、半固形および液体の医薬品の正しい粘度を測定し、これらはすべて21 CFR Part 11（データの完全性）に沿って行われます。