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灰分量
灰分とは、ミネラル酸化物の含有量を重量ベースで表したものです。ポリマーやゴムといった有機材料中の無機残留物、つまり灰分の量を測定する場合には酸化性雰囲気下でのTG (熱重量 ) 測定がよく用いられます。TG測定では、試料に充填剤が含まれているかどうかを判別してその充填量を算出します。ただし複数の充填剤が使用されている場合には、それぞれの含有割合を特定することはできません。
測定方法は ASTM E1131 などに記載されています。
ポリマーやゴムの場合は通常、数 mg の試料をフタなしの容器 (アルミナまたはプラチナ)に入れ、不活性の窒素雰囲気下で約 800℃ まで加熱して試料の組成を調べます。続くセグメントは、酸化性(空気または酸素)雰囲気下で測定します。
800℃ 以上のTGA(熱重量測定) では、ミネラル分をそれぞれの酸化物に変換して測定します。
灰分は主にシリカ、アルミナ、その他の無機物からなり、その量は物質の製造に使用された原材料によって異なります。