Glossary
Oxidation
酸化
熱分析において、酸化はさまざまなプロセスをあらわします。
酸化の分かりやすい例としては、酸素を含む大気中で有機物を燃やすことです。この反応は燃焼ともいわれます。TGA や DSC でその特徴を知ることができます。下の図で TGA 曲線は試料の燃焼 (酸化) による質量変化を、DSC 曲線は対応する反応熱をあらわしています。酸化はおもに発熱反応を示します。DSCは開放系で、燃焼生成物がガスとなって試料容器から流出するため、燃焼熱を測定することはできません。こうした生成物は EGA (発生ガス分析) によって同定できます。
![](https://analyzing-testing.netzsch.com/_Resources/Persistent/4/6/e/f/46efd7fff8f4b1aa67ef406c8d16b62d48e98938/csm_oxidation_01_89d8559a38-600x353.webp)
熱分析の手法で金属の酸化挙動を調べる場合は酸素を含む雰囲気を使用します。これにより金属が酸化します。このときTGAでは温度または時間に依存した質量の増加を検出します。TGAの金属酸化試験は腐食試験とも呼ばれます。NETZSCH STA 449 Jupiter®® シリーズでは、測定中の雰囲気変更を設定し、還元 - 酸化サイクルでの測定を実行できます。ただし、腐食は酸素を含む雰囲気下だけでなく、高湿度の雰囲気下でも発生することがあります。STAに湿度発生装置や水蒸気発生装置を組み合わせて、任意の温度での試料湿度や蒸気を定義することができます。またこのとき、EGAを用いて発生ガスを同定することも可能です。
![アルミニウム含有セラミック粉末の等温保持酸化反応。雰囲気: 酸素、保持温度: 90℃](https://analyzing-testing.netzsch.com/_Resources/Persistent/5/c/2/a/5c2ad8b7e2b59b83773781393f0cdc8323db5b14/csm_oxidation_02_b63b9bc197-600x405.webp)
![](https://analyzing-testing.netzsch.com/_Resources/Persistent/8/1/0/7/81071b5f6fe86b53f85b55b97a2222d6d296e75f/web_AdobeStock_296563182-1277x719-1277x719.webp)