従来型熱流束計とレーザーフラッシュアナライザーの中間機種
TCT 716 Lambda - ヒートフローメーター(HFM)とレーザーフラッシュアナライザー(LFA)の融合 - 熱伝導率測定装置シリーズに新たな仲間が加わりました。
TCT 716 は、従来の熱流束計(HFM)より小さく、レーザーフラッシュアナライザー(LFA)よりも大きい寸法の試料を用いて測定をおこないます。低~中程度の熱伝導率をもち、均質または不均質な試料の測定に最適な装置です。
The future is now!
最新のAR技術によりNETZSCHの装置をお客様の研究室に設置することができます。
QRコードをスキャンするだけで、お手持ちの携帯電話やタブレットで装置の3Dモデルを見る事ができます。最新のAR技術(拡張現実)を使用して3Dモデルの実物大を研究室に設置することも可能です。この機能はブラウザベースの為、アプリのダウンロード等は必要ありません。
ぜひお試しください!
ガード付きヒートフローメーターの利点
ガード付きヒートフローメーター(GHFM)は、固体の熱伝導率や熱抵抗を信頼性の高い精密な方法で測定し、研究や製品開発に貢献します。
- 2つの独立したテストスタック
- 精度: 誤差は通常3%未満
- 非破壊試験
- 金属、ポリマー、セラミック、複合材料など、幅広い材料に対応。
- 試料寸法 直径50.8 mm(2インチ)、厚さ31.8 mm(1/4インチ)まで - 不均質な試料に有利
- 取り扱いが簡単:トレーニングは最低限でOK
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Technical Data
冷却システム
2つの独立したテストスタック
温度範囲
サンプル平均温度範囲:-10℃~300
熱伝導率範囲
0.1~約45W/(m・K) (適切な試料厚を使用)
熱抵抗範囲
0.0010 ~ 0.030 m2·K/W
熱伝導率精度
文献値からの偏差±3
熱伝導率の繰り返し精度
±2%(精度:同一試料を同一装置で測定し、測定の合間に試料を出し入れした場合)
セットポイント数
プログラム可能な試験温度数を自由に選択可能。通常、フルレンジ試験には最大5~6個の試験温度が含まれる。
温度センサーの数と種類
プレミアムRTDクラスA、保護カプセル入り、合計14個/計器、分解能: 0.01°C、RTD温度精度:±0.1°C
規格
ASTM E1530などの規格に基づく
TCT 716 Lambdaの優れた特徴
熱抵抗・熱伝導率の精密測定を実現
熱伝導率や熱抵抗に関する知識は、高温や熱応力に耐える材料や製品の設計・開発に役立つため、金属、ポリマー、複合材料にとって重要です。
熱抵抗とは、材料を通る熱の流れに抵抗する能力のことで、エレクトロニクス、航空宇宙、自動車、エネルギーシステムなどの用途に使用される材料にとって重要なパラメーターです。
例えば、エレクトロニクスでは、熱抵抗は、大量の熱を発生するマイクロプロセッサなどの電子デバイスの信頼性と性能を決定する重要な要素です。
デバイスに使用される材料の熱抵抗が高すぎると、過熱、性能低下、ひいてはデバイスの故障に繋がる可能性があります。そのため、電子機器用途では熱抵抗の低い材料が好まれます。
同様に、航空宇宙用途や自動車用途では、運転中に発生する高温に耐えるため、高い熱抵抗を持つ材料が要求される。チタン合金、炭素複合材料、セラミックなどの材料は、耐熱性が高いため、これらの用途で一般的に使用されています。
全体として、熱抵抗を理解することは、様々な用途の材料を選択し、製品の信頼性と性能を確保し、設計と製造プロセスを最適化する上で極めて重要であると考えられています。