DSC 300 Caliris^® Classic

AutoEvaluationは優秀なソフトウェアで、未知の曲線を自動またはボタン操作で評価することができます。まずガラス転移や融解ピークなどの重要な効果を認識し、次に再結晶効果などの副作用を論理的なステップで適切に解釈することで、DSC曲線を分析します。ユーザーは初めて、インテリジェントなソフトウェアアルゴリズムの形で、専門的なアプリケーションの知識を利用できるようになりました。

Identifyは、データベース比較による測定値の識別と分類のための独自のソフトウェアツールです。個々の曲線や文献データとの1対1の比較に加え、特定の曲線が特定のクラスに属するかどうかもチェックできます。これらのクラスは、同じ材料タイプの曲線（材料識別）または合否判定（品質管理）用の参照曲線で構成されます。

NETZSCHライブラリには、ポリマー、有機物、医薬品、無機物、金属/合金、セラミックなど、さまざまな応用分野に関連する約1300の項目があります。また、KIMW*データベースには、市販のポリマー製品1150種類のDSC曲線が収録されています。ユーザーは希望に応じてIdentifyを拡張し、独自のデータを無制限に追加することができます。一般的に、すべてのデータベースエントリーは、結果と有用な測定条件のプールとして機能します。

* KIMW = Kunststoff-Institut Lüdenscheid（ドイツ語）

LabV^®®-Primed - デジタルラボへの参入

分析研究室で記録されるデータ量は増加の一途をたどっています。明日の研究室では、デバイス、人、システムがエンドツーエンドで接続されることになるかもしれません。あらゆる種類の分析機器から収集されたデータを追跡・整理し、将来の実験、最終報告書、または比較に利用できるようにすることは、研究室でのワークフローを合理化する鍵となります。収集されたデータに基づく予測は、品質、部品、プロセス性能を向上させ、未来の研究室をより効率的にします。

NETZSCH DSC 300 Caliris^®®にはLabV^®®が搭載されています。オプションのLabV^®®クラウドソリューションを使用することで、ラボの全データを一元管理し、メーカーを問わず、すべてのデバイスとシステムを接続できます。効率的な文書化により、検査やデータの解釈に多くの時間を割くことができます。LabV^®®はすべての分析方法を接続し、プロセスを透明化します。プロジェクトはより柔軟になり、製品の品質は予測可能になります。

Proteus^®® Search Engineの検索機能は、データ探索と分析作業の効率と効果を高めます。Proteus^®® Search Engine には、データの取り扱いを強化する便利な機能が数多く用意されています。特定の条件に基づいてデータに直接アクセスし、並べ替えることができるため、保存されている情報を効率的に整理し、ナビゲートすることができます。さらに、個々のファイルを開くことなく、保存されたデータを垣間見ることができるプレビュー機能も備えています。このプレビュー機能は、測定や分析にも適用され、時間のかかるファイルを開くことなく、その内容を素早く評価することができます。さらに、強力な検索機能により、装置名、メソッド、オペレーター、ファイルや信号の種類、日付、測定条件、評価効果など、さまざまなパラメータを使用してデータを簡単に検索できます。

DSC装置の校正は、正しいDSC測定の前提条件です。校正を行うことで、装置が常に事前に定義されたパラメーターの範囲内で測定できるようになります。しかし、校正プロセス自体はシンプルで迅速である必要があり、理想的にはプロセスと共に実施する必要があります。そのためのソリューションがAutoCalibrationです。この特別なソフトウェア機能は、一般的な標準試料用にあらかじめ定義された検量線メソッドを提供することから始まり、検量線測定を開始するだけでなく、融解ピークの分析、検量線の計算、さらにはその妥当性のチェックまでを完全自動で行います。AutoCalibrationにより、非常に時間のかかるルーチン作業が簡素化されます。